『やさしさについて』の歌詞とクレジット

『やさしさについて』

01.やさしさについて

02.恋は割に合わない

03.炎の挑戦者

04.愛はいつも負けっぱなし

05.読者とユートピアン・ミステリー

06.誰もが帰りたい

 

01.やさしさについて

 

やさしさについてはいまだ語れなくて

いやしさの中にもそれは含まれてるんだ

 

頻度とか強度じゃ結びつかないよね

とらわれたムードでうやむやになっちゃって

 

競って 急いで

そのたびに受け与えられることも

加速してる

 

傷ついて 慣れて

おおらかになる

胸の中で痛みは眠ってるんだ

 

やさしさの隣りにはきびしさがいるよね

二つは多分だけど一緒にいる気がしてるんだ

 

夢のない理屈で刻みつけてたくて

寝たくない夜にもさみしい曲を聴く

 

休みが取れたら ゆっくり過ごそうって

後回しに涙も拭えなくなったんだ

 

やさしさをもってさ 育ってきたんだね

欲望にまみれてもそれを信じていく

 

やさしさについては秘めながら出していく

 

02.恋は割に合わない

 

眠れないんだねハニー

スマートフォンの光がオーロラみたいだよ

癒されたいんだね 軽く ソフトに キュンと

恋なんかじゃ到底 割に合わないね

 

期待しないで 背負わないで

面食らって 真に受けちゃうくらいなら

真面目に生きるなんて無駄

 

いけないぜ 立てないぜ

かたじけない気持ちを抱えていた

疲れたんだね 

 

だんだん混ざり合ってゆくよな

安らぎのメレンゲ

だまになってるなら声聞くかい?

だんだん混ざり合っていくんだよ

迷いとともにさ 幸せがさ

 

ワガママなんて言わないよ

ゆるく繋がっていたいんだよ

コーヒーを飲んで朝まではしゃいでた夢

今はもう忘れたことにしてる

 

できないね 追えないね

経験を重なると 

なんかさー余計無力を感じちゃう

平気なフリして

浅い眠り繰り返して

恋なんかじゃ到底埋め合わせできないよね

 

だんだんマシになっていくかな

生活は 不条理で

弱さズルさを曝け出すだけ

だんだんマシになっていくんだよ

痛みとともにさ 私たちは

 

しらけた夜はぼやけて見える

有象無象が心地よくて

恋は割に合わない嗜好品さ

べつに悲しいことじゃない

 

だんだん混ざり合ってゆくよな

メレンゲのようにさ

だまになってるなら声聞くかい?

だんだん混ざり合っていくんだよ

恋以外にも 幸せがさ

 

だんだんマシになっていくんだよ

恋を経てさ 私たちは

 

Vocal:かんちゃん

Guitar:ウノ太一(天邪鬼)

 

03.炎の挑戦者

 

(インストゥルメンタル)

 

Guitar:ウノ太一(天邪鬼)

Guitar:オグラマサヒコ(GLITTER MINT)

Bass:リョウ(あんぽんたん)

 

04.愛はいつも負けっぱなし

 

ハイ ドウ ドウ

暗礁に乗り上げて

マスカレードの中の二人は

ずっと繰り返し

現実逃避をしているんだ

最近 君はどうすか

 

愛はいつも負けっぱなしで

屁理屈の銃弾が胸を破る

フィルム・ノワールの最期みたいな

易しきスーサイド

 

煮えきらないテーマで

沈黙を埋めていた

肝心な言葉は切り出せずに君を逃がした

 

夢の中で会えるだけじゃ

足りないってわかっている

何をそんなに臆してるんだろう

もっと単純な頭だろうに

暗い海で植物園で東京駅で会えるなら

今度はハローって手を振るよ

もちろん着の身 着のまま

 

なしくずしにこみあげる想い

ルシファーに化け 過去をえぐる

ライラック色の味のしないガム

それが僕だろうとして

 

何事にも形容できない

君の胸の中で眠りたいんだ

ファブ・フォーのアンサンブルと同じヴァイブレーションさ 指鳴らして

 

たわいのないエゴを

枕投げのようにぶつけあってたね

不用意な気持ちがバレないように 暑苦しく

 

君の中できっと僕って変節漢で意気地無しで

空き缶のように映っていたのだろう 理論武装もやわだったろうに

公園に来てベンチ座ってコーヒー飲んでじっとしてると

本当はほっとしてる自分がいる

miss you けれどさよなら

 

肝心な行動はなにひとつ出来ず愛を逃した

 

夢の中で会えるだけじゃ

足りないってわかっている

何をそんなに臆してるんだろう もっと単純な頭だろうに

暗い海で植物園で東京駅で会えるなら

今度はハローって手を振るよ

もちろん着の身 着のまま

君と着の身 着のまま

 

05.読者とユートピアン・ミステリー

 

今日はなんにもしたくない日

だけど少しはでかけたい日

誰に何を頼むほどじゃないが ただぼんやり

むこうから幸せがやってきてほしい日

 

空回りのユートピアン・ミステリー

つながりを凌駕すような瞬間

まだ知らない 知りたかったことに出会えるような気分

 

それはアイロニーか?ルイボスティー

風の便りは聞いたつもり

あくせくと歩いてはつまづいた一ツ木通り

忘れていた 胸躍るあのギンガムチェック

 

そら暴くよ!ユートピアン・ミステリー

うそ笑いとはしばしのおわかれさ!

まだ知らない 気持ちにさせるひらめきを待ちながら

 

夜はなんとも物足りない

夢うつつは醒めないでほしい

ガンギマリで逆算しようがたどり着けない

そんなときはそう 読書があらわれてほしい!

 

空回りのユートピアン・ミステリー

つながりを凌駕すような瞬間

まだ知らない 知りたかったことに出会えるような気分

 

最後までユートピアン・ミステリー

不思議な意味と触れ合う瞬間

まだ知らない 届かない旅へと

お連れするよ エバ そんな気分

 

 Lyric:onettと水蒸気

 

06.誰もが帰りたい

 

誰も知らない 伝説 夢の島

ひとりで行こう 携帯を置いて

 

レモン・チップスにうってつけの日

船の先には僕のことを誰も知らない島

 

聞こえる かすかに

あの人の歌声が

どこにいてもチラついてる

思い出してしまうんよ

 

バターの匂い ハニーディップとココナッツ

オイルと香水 常磐線

 

まどろむ 慰安旅行

誰も追いかけてはこないが

なぜだろう 知ってる顔を

思い浮かべてしまうよ

 

聞こえる たしかに

あの人の呼ぶ声が

帰る必要なんてないけど

たまらなく帰りたいよ