秋の日は鶴瓶落としとは言うけど

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↑友人の飼ってるペキニーズ、ブンちゃんを無理やり抱き寄せる俺

ブログを書かないうちに世の中も変わったけど自分も相当変わった。

食の好みも寝ているときの姿勢も変わったし体臭も社会に対する不満もソリッドなものに変わっていった。

小さなことが気になりだすとそればっかり注目してまわりが見えなくなる。

視野を広く持って落ち着いて生きたいが、目の前のことを間違えたくない気持ちが大きいのだろう、いつも慎重に焦ってしまう。

時おり食卓でオレンジジュースを飲みながらなぜこの二つの目は前に付いているのだろうと考える。

暗いダイニングから覗く冷蔵庫の光が目の奥に刺さり、一切の自分の世話事を閉じ込めたくなる。

とにかく俺は実態のないものに打ちのめされていたのだけど生活を忙しくしてれば忘れるだろうと思っていた気持ちがどんどん大きくなったことにようやく気づいた。

たまらなくさみしい。

そのとき一緒にバンドやってる仲間がなにしてるか気になった。

ほとんどライブとライブのためのリハのときしか会わない。

みんなと話したい。今なにやってるか知りたい。いや、知らなくても顔を突き合わせるだけでいい。その表情からどう生きてきたのかわかる気がしたから。彼らの一人一人が楽しく日々を過ごしているならこんなに嬉しいことはない。また胸を痛めて悲しい夜を過ごしているのなら、俺の体の半分はちぎれるだろう。連絡を取ろう。すぐ会いたい。コロナ禍でも気にせず、今すぐ。

でも待てよと。俺はミュージシャンだ。やはり会うなら半分でも音のある世界で。今彼らがどんな音を鳴らすのか。そこを追求し、自分の音に重ねなければ会えないと思った。

ピースが欠けているような自分のデモ音源の数々。その一つ一つにピッタリ合うのは彼らの音だった。

ここまで書いといてだるくなってきたので正直に書くとみんなと会いたいのが一番でみんなの音がほしいのが二番だった。

そんな感じで超厳戒態勢でバンド仲間一人一人とレコーディングを行った。

そんで、完成したのが7曲入りEP『Get Along』なわけだけど、じつは彼らと録った曲はそのEP以外にももう少しあるし、レコーディングはこれからも続く。それは次にリリースされるフルアルバムで。

ちょっとだけ今作の解説。

①ゲット・アロング / get along

やばいね。3番の「馨しい」、これってみんなには聴こえているだろうか。「かぐわしい」と歌ってます。

②突然 / out of the blue

ちゅうたくんのベース、歌と他の楽器を立てるね〜。久しぶりにベース弾いてもらった。2014年くらいからonettで弾いてくれてる。

合言葉はそう、「時間の牢名主になんかならないでね!」

③いつでもやめる / reins

Royさんのギターとリョウくんのベースはパワーがあって今までのonett曲にはないパワフルなサウンドが実現できたと思う。

④お風呂に入ろう-残暑篇- / bathroom song summer is over

これ英題をsummer is overにするかsummer is goneにするか迷ったけど、summerは決して「あの娘」じゃないし、擬人化したくなかったからoverで良い。

ベースはほしのくん。この曲をぜひ弾いてもらいたかった。歌もそう、歌はマツモトリカさん。onettのめっちゃ古い曲『彼氏になってよ』が2013年だから8年ぶりにボーカル録ってくれた

⑤立ち止まる、ソフトになる アコースティック / playing without a break hurt the piano

これは良い曲だけど切実すぎてライブで演奏するか迷ってる…。

⑥これで駄目なら / parting is such sweet sorrow

太一くんのほぼほぼ一発録りのギターがかっこいい。この曲は前作『エスプリ』でエンディングを飾る予定だった。大好きな曲。

⑦ゲット・アロング山崎mix / get along yamazaki mix

新しい友達。山崎さんにmixをお願いした。人にmixを頼むとそれまで気づかなかった自分のサウンドの新たな魅力に気づいて嬉しくなる。またお願いしたい。

今日は9/2。ここから年末まであっというまなんだよな。夏が大好きな人は残念でした。

↑のマツモトリカさんも夏が好きで昔話してくれた、どうやって夏の終わりから秋にかけて気持ちを切り替えていくかに対する話は思い出すたびにほっこりとした気持ちになり、少し笑ってしまう。

https://twitter.com/onett1209/status/1175546286251995136?s=21

それでは新しい季節に着替えて、ここから年末まで楽しんでいきましょう。onettでした。